2018年
気づけば、2018年もあと少しです。2019年、平成から新元号に変わる新たな年を迎えます。今年はどんな年でしたか?そして、新たな年にどのような目標をお持ちですか?
2019年は『亥年』。中国では、イノシシではなくブタが『亥年』の動物だということを、ご存知ですか?十二支に纏わるお話は、『十二支のはじまり』など、たくさんの絵本になっていますね。絵本の内容は次の通りです。ある年の暮れに、神様が動物たちに、正月の朝に御殿に来た順に、一年ずつその年の大将にする、と伝えました。すると動物たちは張り切って御殿に向かい、到着した順番が今の十二支となった、というお話です(余談ですが、十二支に猫がいないのは、神様の話を聞き漏らし、ネズミに御殿に行く日を尋ねると、1日遅く伝えられたからだそうです)。
絵本では、その起源を上記のように伝えていますが、もともと十二支は、動物とは関係がなかったそうです。紀元前の中国殷の時代(紀元前1700年頃~紀元前1046年)に、その漢字は、日付を表すものとして使われていました。さらに時代を経て、年や時間・方角を表すことにも使われ、正午・午前・午後といった言葉も生まれました。
十二支の漢字は動物を意味するものではなく、中国の秦朝の時代に、多くの人が覚えやすいように、動物の名前をその漢字に当てはめたと言われています。日本には、4~5世紀ごろに伝わったそうですが、当時は、「亥」=豚は、イノシシを家畜化したものであり、日本では家畜化されておらず、野生のイノシシがたくさんいたために、イノシシがその漢字に当てはめられたとのことです(諸説あり)。十二支が伝わった国はいくつかありますが、ベトナムでは牛が水牛に、ロシアではウサギが猫に、アラビアでは龍がワニに当てはめられているようです。
2019年は『亥年』イノシシのように猪突猛進!目標に進んで参りたいと思います。皆様どうぞ新しい年も、よろしくお願い申し上げます!
【参考】
http://chugokugo-script.net/kiso/eto.html
http://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/jyunishitohoui/
現在大学生の長女が幼児の頃、『手遊び』が大好きでした。特に「アンパンマン」の手遊びは、毎日毎日、何度も一緒に遊んでいたことを今でも懐かしく思い出します。
手遊びは、歌と手や体の動作が一緒になって、リズムをとりながら楽しんで遊ぶことで、子どもたちの脳や身体の発達を促すのに大きな効果があります。「外部の脳」と言われる手を使うことで、脳に刺激を与え活動が活発化し、さらに手指の機能も発達します。また、リズム感や反射神経も養い、コミュニケーション能力や言語能力も向上します。
手遊びは以下のような年齢別に、機能や発達にあわせて楽しく遊べるものを覚えておきましょう。
0歳~1歳児には、動作や音が大きく、わかりやすい手遊び。
2歳~3歳児には、リズムをとることができるようになり、それと併せて言葉も習得しますので、いろんな言葉が出てくる手遊び。
4歳~5歳児には、規則性やルールなども理解できるため、ゲーム性のある手遊びが良いでしょう。
最近は、インターネットで手遊びの動画もたくさん掲載されていますので、参考になさってはいかがでしょう?
子どもと楽しく手遊びをすることで、コミュニケーションが深まり、一体感を感じることができます。「○○先生の手遊び楽しい!」と、子どもたちに喜んでもらえたら嬉しいですね。
先日、近所の保育園の側を通った時のお話です。
運動会間近で、園庭ではその練習をしている様子でした。保育士にとって、運動会は一年の中でも、非常に大きなイベントです。子どもたちの成長を感じられたりして、嬉しいこともたくさんありますが、出し物の練習や制作物、時間の負担など大変なことも多いのが事実です。
そんな中、1人の先生の言葉遣いがとても気になりました。「○○くん!!そうじゃないって言ったやん!何でできひんの?何回言ったら分かんの?」と語気を強めて、怖い顔で園児に伝えていました。言われた園児は、今にも泣きだしそうで、悲しそうな顔をして聞いていました。
園児も運動会をとても楽しみにしていることでしょう。もちろん、先生は子どもたちのパフォーマンスを成功させたい一心で、一生懸命になっていらっしゃるのは理解できます。けれども、先程の伝え方では、残念ながら楽しい想い出以外にも、先生に叱られた辛い想い出が大きく残ってしまうのではないでしょうか?
「言葉遣いは心遣い」と言われ、普段の自分の性格や人格、思いやりが、ふとした時に言葉に表れ、その人を印象付けるのです。また保育士の言葉は、園児たちの心に多大な影響を与えます。大人になっても、先生の言葉や伝え方が鮮明に記憶に残っているものなのです。
保育士の仕事は日々大変だと思いますが、その場の感情で伝えるのではなく、普段の保育の現場でも「言葉の力」と「影響力」をしっかりと考えることが大切です。先生の素敵な言葉が、ずっと園児の心に残るような、そんな心のある言葉遣いができるよう、ご自身の言葉遣いを振返ってみてはいかがでしょうか?
2月のマンスリースキルアップ講座では、プラスの言葉遣いやプラスコミュニケーションについてお話します。皆様、是非お運びくださいませ。
街のあちこちに、ハロウィンの飾付けが見られるようになりました。最近は、ハロウィンを園の年間行事として行うところが増えています。今回は、ハロウィンについてお話したいと思います。
ハロウィンの歴史は、アイルランドの古代ケルト人(紀元前5世紀~紀元前1世紀頃)が行っていた、その年の秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う風習が起源だと言われています。ケルト族にとっては、10月31日が1年の終わりとされており、この日は、日本のお盆のように、死者の霊が家族のもとへ訪ねて来たり、また(日本のお盆とは違いますが、)魔女や悪霊もやって来ると信じられていました。その悪霊が、人間や家畜や農作物に悪さをしたりするため、悪魔よけの焚火をたいたり、仮面を着けて驚かせて追い払ったと言われています。これが今の仮装に繋がったのですね。
それから時代を経た後、ケルト民族は、キリスト教のカトリック系の民族に侵略されてしまいます。そして、侵略したカトリック系民族は、異教徒の習慣を根絶せず、自分たちの宗教に取り入れていきました。カトリック教では11月1日を万聖節(聖人の日)と定めていたため、前夜である10月31日に、聖者の精霊や悪霊も一緒に来てしまうと信じられたのです。現在、ハロウィンのお祭りが盛んなアメリカでは、宗教的な意味合いは失われてしまい、子どもたちが楽しむお祭りになっていきました。
ハロウィンに欠かせない、ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)は、アイルランドに伝わるお話の主人公(ジャック)が由来で、映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主人公・ジャック・スケリントンのモデルにもなっているそうです。
【参考】 http://pluscatch.com/halloweenkigen-831
まだまだ興味深いお話が沢山あります。ハロウィンにまつわるお話を、いろいろと調べてみてはいかがでしょうか?
お薦めの絵本をご紹介します。
●ハッピー ハロウィン! (講談社の幼児えほん) 新井洋行(著)
2-3歳児が十分楽しめる絵本
●ハロウィーンってなぁに? (はじめてBOOK) クリステル デモワノー (著) 中島 さおり (翻訳)
ハロウィンの由来や楽しみ方、お料理、準備に関すること、仮装のことなど、大人も楽しめる絵本
ある調査結果から、保育士として復職する際に抱える不安として、次のような項目が挙げられています。
(1) 人間関係についての不安
(2) 保育技術に対する不安
(3) 体力的な不安
(4) 家庭との両立に対する不安
(5) 新しい保育知識に対する不安
など。皆さんの中にも、不安をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。もし不安にお感じになることがあれば、マンスリーセミナーへの参加や、またセミナー終了後などにお気軽にご相談いただくなど、当センターを是非ともご活用ください。
先日、当センターをご利用いただいた方(Aさん)より、大変嬉しいご報告を頂戴しました。Aさんは、保育士資格を取得後、一般企業にお勤めになり、一度も保育士としてお仕事をされた経験はありませんでした。けれども「いつかは、保育士として仕事をしたい」という思いをお持ちで、当センターをご利用いただき、セミナーにも熱心にご参加くださり、またご自身でも復職に役立つ資格取得を行うなど、積極的に活動をなさいました。その結果、保育資格取得から十数年を経て、初めて9月より認定こども園で保育士として就職されることになりました。
Aさんは「当センターでのマンスリーセミナーやサポートが就職の支えとなりました」とお話くださいました。他にも、「マンスリーセミナーに参加することで復職に弾みがついた」との嬉しいお声もたくさん頂戴しております。今後も復職のお役に立つセミナーや情報提供に努めて参りますので、センターをお気軽にご活用ください。
また、当センターの活用と併せて、是非とも就職・復職前に、準備していただきたいことがございます。それは『保育所保育指針』に改めて目を通し、復習をしていただくことです。ご存じの通り、『保育所保育指針』とは、保育所保育の基本となる考え方や保育のねらい及び内容の保育の実施に関わる事項などについて定められたものです。平成29年3月に改訂され、本年4月より新『保育所保育指針』が施行されています。資格取得時に学んだものでも、時代や社会の変化に合わせて改定されていきます。
厚生労働省のHPでは、解説も確認できますので、不安を払拭するためにも、今一度目を通して復習なさることをおススメいたします。
→詳細PDFを見る
2018/07/25
ペップトークをご存じですか?
この度の、西日本豪雨災害の被害に遭われた皆様方に、お見舞いを申し上げます。
コラムやマンスリーセミナーのコミュニケーション編において、『言葉の大切さ』を何度もお伝えして参りました。子どもたちが言葉を習得する大切な成長過程に関わる保育士にとって、自らが発する『言葉』には、非常に大きな影響力と責任があります。
先日、私は自らの学びのために、『ペップトーク』講座を受講しました。『ペップトーク』とは、もともとアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチのことであり、「Pep」は英語で、元気・活気・活力という意味です。また、このペップトークは、家庭で、職場で、教育現場ですぐに実践できるシンプルでポジティブな言葉を使ったコミュニケーションでもあります。
【引用】 一般財団法人日本ペップトーク普及協会 http://www.peptalk.jp)
講座の中で、あるビデオを拝見しました。それは、10段の跳び箱に挑戦する6歳児のビデオです(跳び箱を跳ぶ背景の説明は省略します)。涙を拭きながら何度挑戦しても跳べないでいるところに、クラスの友達が彼を囲み、「できる!できる!できる!」と、皆で大きな声で勇気づけるのです。すると声を掛けられた後すぐに、彼は見事に10段の跳び箱を跳んだのです。この「できる!できる!できる!」と言う言葉、短く・肯定的な言葉で・分かりやすく・心に響く、勇気づけのペップトークは、子どもたちのやる気と自尊感情を育むためにも、有効的であると確信しました。
自らが発する誰かに向けた言葉、自らに向ける言葉においても、『言葉が持つ力』の偉大さ、重要性を認識し、日頃からポジティブな言葉掛けを心がけたいものです。マンスリーセミナーに、ペップトークの講師をお招きしたいと考えておりますので、皆様楽しみになさってください。
2018/06/25
マンスリースキルアップセミナーのご報告とご案内
新たなテーマで開催している、本年度の『マンスリースキルアップセミナー』について、現在までのご報告とご案内をいたします。
4月は、「ペンシルバルーンアート」風船でハートやトイプードル、剣、お花を作成しました。バルーンアート制作の前には、ミニマジックショーで講師が楽しい雰囲気を作ってくれました。沢地講師は、数多くの保育園でバルーンアートを伝えている経験から、進行も楽しくわかりやすく、また子どもたちが興味を持つ作品選びや制作方法についても教わりました。次回の12月は基本バルーンを発展させ、キャラクターのサンタさんを制作予定です。
5月は、「ピアメディエーション」何か問題が起こった際に、仲間や同僚が間に入って問題解決を行う手法です。日本では、まだ耳慣れない言葉でしたが、スウェーデンの小学校や、池田講師が携わった高校での取り組みを、実際にビデオで視聴し、子どもたちの変化について話を聞きました。対立する両サイドの意見を公平に聞き取り、互いが折り合いの付く着地点を探していく手法は、相手を理解しようする気持ちにつながります。日本においても、学校現場においてピアメディエーションを取り入れ実践していくことは、非常に重要かつ必要であると感じました。
6月は、「ペーパークイリング」16世紀の修道女から始まったとされるペーパークラフトです。画用紙の切れ端等をシュレッダーにかけ、細長い紙をクルクルと巻いて、いろんな形のパーツを作り、貼り合わせて作品に仕上げます。紙を巻く作業で指先調整能力が開発され、パーツの組み合わせを考えることで、創造力やイメージ力が強化されます。今回は、基本パーツだけでしたが、11月には、基本パーツを組み合わせ、1つの作品を制作する予定です。
7月(7/21 午後1時半~午後3時)は、「ストレス対策のための怒らない体操」です。日々のイライラに対し、自分の身体を使って怒りをコントロールする技術を学びます。
マンスリーセミナーは、スキルを上げるだけでなく、潜在保育士同士の新たなコミュニケーションの場でもあります。まだ、マンスリーセミナーに参加されたことが無い方も、是非、一度お運びいただけますよう、ご案内いたします。
子どもたちが大好きなお絵かき、いろんな色を使って自由に描き、創造力・想像力・表現力・伝達力・観察力など、たくさんの力を育みます。今回は、お絵かきで使用する『色』に関するお話をいたします。
日本には、古くから伝わる伝統色があります。季節の草花、動物、鳥などから由来する色や、日本の風土や文化、伝統から名づけられた色です。
例えば、花に由来する色では、「すみれいろ」-万葉集にも詠まれ、平安時代から色名も使用されていたそうです。
動物に由来する色では、「ねずみいろ」-室町末期から江戸時代にかけて生まれた色名だと言われています。
鳥に由来する色では、「かものはいろ(鴨の羽色)」-真鴨の頭の羽の色からくる、少し暗い青緑色で、大伴家持が「水鳥の鴨の羽色の青馬を今日見る人は限りなしといふ」と詠んでいます。
その他にも、「二人静」「紫式部」など人の名前に由来する色もあり、非常に趣を感じます。
【出典】 伝統色のいろは)
私の子どもが幼かった頃、よく見た絵本の中に、日本の伝統色を伝える絵本がありました。「22の色―日本の色彩」(とだこうしろう著 戸田デザイン研究室)この絵本の中には、名前を知らない色もあり、子ども以上に、大人の私が興味深く読んでいました。お薦めの絵本の一冊です。
子どもたちにも、身近な動物や花などに由来する日本の伝統色について、伝えていきたいものです。
私は小さい頃、祖母とよくお店屋さんごっこをしていました。本屋さん、おもちゃ屋さん、八百屋さん、お菓子屋さんや銀行など、幅広くお店を経営するやり手のちびっ子でした(笑)。ごっこ遊びをする時は、祖母は私から与えられた、お店の人やお客さん役になりきり演じてくれましたし、遊びに使う小道具(レジに見立てた計算機・紙袋・商品・伝票)を一緒に作ったりしてくれたものです。
ご存知のように、厚生労働省の「保育所保育指針解説」では、ごっこ遊びや見立て遊びについて、「身近な物や遊具を使って、じっくりと遊びと向き合う時間を持つこと」「子どもが心と体を働かせて、物と関われる環境構成を行うこと」といった内容が明記され、子どもたちの心身の成長に繋がるとされています。
ごっこ遊びは、年齢別でみると、1歳児では、パパやママの真似をする「まねっこ遊び」、2歳ぐらいからは、ブロックなどを車や飛行機などに見立てた「見立て遊び」、3歳からは、自分自身をヒーローやお店屋さん、お医者さんなどに見立てた「ごっこ遊び」に発展していきます。これらの遊びから、創造力、想像力、空想力、社会性、観察力、表現力、コミュニケーション力、記憶力、言語能力など様々な力を育むことができます。つまり単なる遊びではなく、総合的な力を育む大切な疑似体験なのです。
「見立て遊び」「ごっこ遊び」を通し、子どもたちの力を育むためには、さりげなく遊びの環境を整備(道具や場所など)したり、様々な場面の想像ができるように保育士が声掛けをするなど、適切なサポートを行うことが重要です。
「自尊心に関わる3大欲求」をご存じですか? 米の心理学者ウィル・シュッツが提唱したもので、
自己重要感(Self-Significance)
自己好感(Self-Likability)
自己有能感(Self-Competence)
の3つです。
(1) 自己重要感とは、自分は大切で価値のある存在として認めて欲しいという欲求
(2) 自己好感とは、自分は人に愛されたい・好かれたい欲求
(3) 自己有能感とは、自分は有能であり、的確な意思決定と行動ができるようになりたいという欲求です。
自尊心が高いと、何事にも積極的に取り組み、様々な体験を重ねていく過程において、
・自分自身に自信を持つことがでる
・自分を受け入れることができる
・さらに他者を受け入れることができるようになります。
この自尊心に関わる3大欲求は、「お腹が空いたから何かを食べる」「眠たいから寝る」といったように自ら容易に満たすことができる生理的欲求とは違い、自分で満たすことは難しい欲求です。人から認められ、褒められて初めて満たされることができる欲求なのです。
保育の現場において、子どもたちに、また職場の仲間に対しても、「ありがとう」「大好きだよ」「こんなことができるようになったんだね」「嬉しい」「成長したね」「助かる」など、子どもたちや相手の行動に関心を持ち、積極的に『認める』『褒める』言葉掛けをして参りましょう。
2018/02/26
マンスリースキルアップセミナーについて
2016年9月からスタートした、当センターの「マンスリースキルアップセミナー」にご参加いただいておりますでしょうか?
メール配信でご案内をしておりますが、毎月1回 土曜日の午後1時30分より、復職後だけではなく、普段の生活の中でもお役に立つ内容をテーマに、セミナーを無料で開催しています。「コミュニケーション」「アンガーマネジメント」「マナー」「子供のための食育マナー」「ストレス対策」などテーマは多岐に亘ります。
「マンスリースキルアップセミナー」は、潜在保育士の皆様に、(1)当センターを知っていただき、(2)センターとのコミュニケーションを拡げるきっかけとして、また(3)復職時や採用時に役立つスキルを身につけていただくことを目的として企画されました。
遠くから毎月ご参加くださる方や、更にスキルをつけたいと専門的な学びにつなげる方、保育士として復職される方、スキルアップとして参加される現役保育士さんなどがいらっしゃいます。参加者の皆様からは、内容も濃く有意義なセミナーで、毎月楽しみにしているとのお声をいただいております。
4月からは、「特技を身につける」をテーマに加え、新しい企画が始まります。例えば、「バルーンアート」⇒風船で動物やお花をつくる 「ペパークイリング」⇒細長い紙(再生紙など)でお花などの平面・立体のアートを作る など創作スキルの分野も開催して参ります。また、「ピアメディエーション」など知識分野においても、新しい内容が加わりました。
新たなテーマで開催する「マンスリースキルアップセミナー」にぜひご期待ください。講座内容の詳細はHP上において、直近3か月のご案内は、メール配信時にご案内いたします。皆様のご参加をお待ちいたしております。
「きっちり片付けようね」「しっかりごあいさつしようね」「ちゃんとしようね」
こんな言葉掛けをしていませんか? 「きっちり」「しっかり」「ちゃんと」などの言葉は、程度を表す言葉ですが、受取り方は人によって区々です。「ちゃんと片付けようね」と言っても、「ちゃんと」の基準は人によって違うのです。
私の取引先の会社での、実話を挙げてお話しましょう。出社時に、頭を下げず、「ざいま~す」と挨拶をする新入社員に対し、「挨拶はちゃんとしようね。」と上司が注意をしたそうです。するとその新入社員は、「え?ちゃんと挨拶?やってますよ、自分なりに…。」との応えが返ってきました。注意した上司は、「それがちゃんとした挨拶か!!ちゃんとした挨拶っていうのは、頭を下げて、聞こえるように相手に言葉を投げかけるんだ!!」と、怒りを顕わにしたとのお話です。
いかがでしょうか?抽象度の高い言葉を使って、相手に何かを伝えることは、互いの基準が違うため、発信者と受け手側の解釈に、誤差・誤解を生じさせやすいだけではなく、それが互いの怒りの原因になることがあるのです。
普段の生活を振り返ってみると、上記のような「程度言葉」を無意識に使用していることが意外に多いものです。保育の現場で子どもたちに「程度言葉」を使って伝えるのではなく、
何をどうするのか、具体的な言葉で伝えることが大切です。例えば、「ちゃんと片付けようね」ではなく、「読んだ絵本を、元通りの場所に片付けようね」と言うように、「何をどうするのか」具体的な言葉で伝えるように心がけましょう。そうすれば、片付けた後の評価も、「やってますよ、私なりに・・・」ではなく、一目瞭然でわかりやすくなるからです。改めて、普段の表現で「程度言葉」を頻繁に使用していないか確認してみましょう。