コラム

2019年

2019/02/26
ネガポジ変換のススメ

コミュニケーションについてお話をする際、私は「ネガポジ変換」をおススメしています。

「ネガポジ変換」とは、(一般的に言われる)ネガティブな言葉や思いをポジティブに変換することです。以前コラムで、コミュニケーションはプラスの表現を使いましょうとお伝えしました。そこで、今回お話する「ネガポジ変換」が効果を発揮するわけです。

例えば、職場の人間関係において、ご自身と合わないなどやりにくい相手がいるとします。「この人、頑固だからやりにくいなぁ…」という見方をしていると、ずっと付き合い難くなってしまいます。そんな時に「ネガポジ変換」、長所と短所は表裏一体と言われます。『頑固⇒意思をしっかり持っている』と変換してはいかがでしょうか?目の前の相手と良好なコミュニケーションを取りたいのであれば、自分がその人に対する見方を変える努力をすることで、関わり方も変わってくるのです。

子どもたちの見方にも同じことが言えます。「怒りっぽい」「だらしない」「飽き性」「しつこい」など、ネガティブな見方では、保育の際に先入観を持ってしまいます。ネガポジ変換することで、声掛けや接し方が変わります。ではどのように変換すれば良いでしょうか?例えば次のような変換はどうでしょう?「怒りっぽい⇒情熱的だ」「だらしない⇒細かいことは気にしない・おおらか」「飽き性⇒好奇心が旺盛」「しつこい⇒粘り強い」いかがですか?何だか今まで接しにくいなぁという思いが、ポジティブな見方に変わります。上記の言葉は、それだけが正解ではありませんので、他の言換え表現も探してみてください。

普段の生活の中でも、ご自身に向けたネガティブを変換するとやる気がでます。「ネガポジ変換」ぜひ今日から習慣づけてみてはいかがでしょうか?

2019/01/25
「節分」のあれこれ

「鬼は外、福は内!」
子どもたちが通っていた幼稚園では、毎年節分になると先生方が鬼のお面を被り、鬼のパンツに金棒を持って、子どもたちに追われて園内を逃げ回ってくださいました。成人した娘は、当時の楽しかった様子を今でも鮮明に覚えています。

保育園での楽しい年中行事の一つが「節分」です。節分は、今では2月3日となっていますが、もとは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日つまり、「季節を分ける」日のことを「節分」と呼んでいました。

現在の2月3日になったのは、「立春」が春の訪れで1年の始まりでもあり、とくに重要視されこの日だけを節分と呼ぶことになったと言われています。平安貴族の日記にも既に「節分」の文字がありました。さら南北朝時代には、「鬼は外、福は内」と唱えながら、庶民の間でも「豆打ち⇒豆まき」をしていた様子が残っています。

「鬼=魔」「魔(ま)を滅(め)っする」という言葉の語呂合わせから、その年を無病息災で過ごすことができるようにとの願いを込めて、「豆をまく」と言われています。豆まきの時の「豆」は、生の大豆ではなく、煎った大豆を使うのは何故だかご存知でしょうか? それは、生の大豆をまいて、そこから芽が出てしまうと、「魔」から芽が出て縁起が悪いとされたからだそうです。また、柊の枝に焼いた鰯の頭を刺して玄関に飾るのは、柊の葉のギザギザや鰯を焼く煙や臭いを鬼が嫌がり、家に入ってこられなくするための鬼除けです。古くから伝わる行事を、楽しみながら子どもたちに伝承していきたいものです。

節分について楽しく理解できる絵本をご紹介します。
『おにはそと』 せなけいこ著/金の星社 1~2歳児
『ちいちゃんとまめまき』 しみずみちを著/ほるぷ出版 2歳児~
『ねこまるせんせいとせつぶん』 押川理佐著/世界文化社 3歳児~